2017年4月24日月曜日

こんなパンです。ワインと合いますよ~

同梱のパンです。
今日のも、イイカンジに焼けてます。
作っていく工程の中に「発酵」という微生物が
関わる大事なセクションがあるので、
「毎回同じように焼けなくて当然」なのです。
パン焼きの楽しさをそぎ落として考察すると、
必ずちゃんと焼けなくて当たり前という前提が
あって、満足のいくのが焼けたりすると、
おっ、やったやん^_^と嬉しさ倍増なんですね。
「心地よい不確実性」これでしょうね。
なんとも難儀な趣味ですね。
ウチの場合は、サービスでお金はいただきませんが、
やっぱり、最低限の、クォリティ、保たないとね。

精白粉と全粒粉群を混ぜ合わせて1時間発酵させてから、
即成形して、即焼く流れにしています。
次の焼きは、1時間半発酵させてみましょう。

半分カットがワインのご注文と同梱されて旅立っていきます。
このパンは、ワインの甘辛、赤白問わず受け止められる味わい
にしています。また、ワインと同じように、温度と味わいが呼
応するように変化します。なので冷たい状態で一口食べて頂い
てから、強めのトーストでワインと合わせてください。冷たい
状態だと、粉の甘さが前面に出て、滋味深い味わいとなってい
ます。トーストすると、クラストの食感がゴリゴリになって、
香ばしい味わいとなります。クラムは、高加水ゆえのしっとり
感があります。クラストとクラムの食感のコントラストが楽し
いです。是非、お試しくださいませ。

精白粉と全粒粉群を混ぜ合わせて発酵させて、
3対2の比率で分けまして、3の方をこんな感じに
4分割して、ブルーチーズとクルミを3層に積み重
ねて2の方の生地で包みます。

こんな感じに包んでいます。
コアになる分の生地を多めにすることで、
より大きく伸びるようにしています。
コアに大きなクルミが入っているので、
ただでさえパンのふくらみが悪くなるので、
コアの生地を多くして伸びしろを稼いでいます。

包んで、成形が終わりました。ノンアルで一服です^^

オーブンの予熱完了時間を睨みつつ、クープを入れて、
吹きで生地の表面を濡らします。
こうすると、パン生地の表面にでんぷんの膜ができ、
それがオーブン内で焼き〆られて、
クラストのゴリゴリ感が表現できます。

焼きは、ボウルかぶせ250度30分、
ザルの内側に遠赤外線を発するアルミホイルを張り付けた
焼き色を調節するカバーをかぶせて250度43分で完成です。
画像はボウルかぶせ250度30分が終わったところです

これが、焼き色をコントロールするカバーです。
遠赤外線は、焼き色を付けず、水分だけに反応して、
パン生地内の水分を飛ばしてくれます。
これがないと、適正な水分量になる前にパンが真っ黒
になってしまいます。

とにかく、ワインと合わせて、
翌日のトーストが最高に美味しくなるには?
この2つの命題と格闘しつつ、
試行錯誤で現状のパンとなりました。
まだまだ少しづつですが、
化は続いていきます。

お客様のにっこりの前にウチのワインとパンがある。

酒屋冥利に尽きるのです。

進化を止めぬよう。

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