2017年7月23日日曜日

2017年7月22日の神吉 涼風が最高!

市内は、そこそこ暑かったんですが、こちら神吉は涼風が心地よい。

石橋さんの管理する神吉盆地のど真ん中、泥の層が一番分厚い
場所にある田んぼです。水不足も解消され、葉の緑も濃いですね。


お隣の田んぼです。石橋さんの田んぼと比べると、苗の一本一本
の隙間が詰まってるのがわかると思います。でも、これで普通なん
でしょう。石橋さんのは「疎植」で「細植」(ほそうえ)です。

石橋さんの田んぼを引きで撮ってみました。
お隣の田んぼの目の詰まった絨毯みたいな感じと稲同士の間が
広くとられているのが分かると思います。
田んぼに湿気がこもると、ホント、いい事ありません。いもち病の
リスクがうなぎのぼりです。なので、農薬をこまめに撒かないと、
商品にならないんですよね。高原の盆地で、病害は、少なめです
が、お隣みたいな密植だと、農薬散布は必須でしょうね。

こちらは、盆地の端っこの泥の層が浅めな場所の田んぼです。
石橋さんの田んぼ同様「疎植」で「細植」(ほそうえ)です。

こちらは、当店のお客さんのおすし屋さん向けの寿司飯用の
きぬひかりです。こちらも「疎植」で「細植」(ほそうえ)ですね。
  
こちらお隣の田んぼです。密植ですねぇ~

さて、なぜに密植なんでしょうか?
こしひかりは、茎を丈夫にするより、穂に栄養が集中するように
品種改良がされた品種です。収穫前に穂が出て、それが熟して
くると、華奢な茎が重たい穂を支えきれなくなって倒伏するんです。
なので、育てにくい品種とされていまして、別名「こけひかり」なんて
呼ばれたりしています。
密植だと、隣同士で支えあうので、倒伏しにくいんです。
しかし、さっきも書きましたが、湿気がこもりやすく、病害を防ぐには
それ相応の農薬を散布せねばなりません。しかし、農薬を撒いてい
れば、とりあえず収穫は出来ると。

うちの契約農家は、農薬を撒きたくないんで、稲同士の間を大きく取
った「疎植」で、足元が細く育つように、稲のひとまとまりを少ない種で
構成する細植をしています。なにもしないと、収穫時に倒伏してしまう
農法です。倒伏を防ぐには、根を深く張らせないとなりません。
そのため麦踏のように稲にストレスを与え、根をしっかり張らせる
「根切」(ねきり)や、こまめな雑草取と畦の草刈が必要になってきます。
ここまでやって、超減農薬農法でのお米が実現するんです。

なぜに無農薬でないの??って思うでしょ?
それは、お盆前にラジコンのヘリコプターを使って神吉盆地全体に
一度だけ稲の消毒剤を散布されてしまうから、一回だけでも農薬が使わ
れるんで正直に「超減農薬農法」と書いてます。この薬剤は、2週間で完
全に無力化するんで、ご安心を。アミスタートレボンSEって薬剤です。

今年も散布時には、取材に行かなきゃ。
動画、撮ってきますわ。


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